代表の北島です。
この言葉、普段でも当たり前のように取り交わされていて、私も何度も聞いたことがあります。「私が買う方なんですよ!」って。
これは暗に「私が買う方なのだから(偉いのですよ)、(売る方が譲るべきところではないですか)」という圧力を与えているものです。
それを言われたら「こちらは売る方ですよ。」というしかありませんが、その言葉は飲み込みます。
そもそも、買う商品が欲しいのだから買うと言われているのでしょうし、その商品が買えなかったら、売る人が困るだけではなく、買う方もそれなりに困るはずです。
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さて、少し見方を変えて、専門的な言葉の話をしますが、どこにでも売っているメーカー製造の電気製品、食品、衣料、新車などは「不特定物」といいます。
一方、そのもの1個にしかない個性があって他に代替が効かないもの、例えば好きな芸能人が使ったギターとか、中古の価値があるものとか、ここでこの時期にしか取れない貴重なメロンとか、そして、土地建物などの不動産が「特定物」と言ってこれにあたります。
不特定物は他のいろんな場所でも売っていて、簡単に安い高いの選択が可能です。こういうとき、買う側の「私が買う方ですよ!」というプレッシャーはとても効きます。だから、当たり前にこういった商習慣が世間一般に存在しています。「他で買ってもいいんだよ!」と言っても通用します。
このように、実際に買う側、売る側、に優劣が起こってしまうケースはいろんなところで見られます。販売する側が買主にサービスを提供しているという側面もあり、売り手が月末のノルマに追われていたりすると厳しい条件とは思いながらもつい無理をすることもあるのでしょう。
しかし、特定物を買いたい場合にはどうでしょう?
少し、いや大分様子が異なってきます。不特定物の売買と同じような姿勢で臨むときっといい方向には進まないと思います。自分が買いたいと思っているものが一応「特定物なのか不特定物なのか」は理解した上でその姿勢を変えていくことが大事です。
それでも、この枠を超えて、「私がお金を出す方なんですよ。」と、さも当然のように条件を求めてこられるときや、これが度を過ぎていると感じられる場合には、私はやんわりとお断りをします。しかし、買いたい方は欲しいものを買えず売る側から断られるわけですからお互いに残念な結果です。
日頃のお仕事で下請業者等を利用されているような方はこういう上下のバランス感覚が身についてしまっている方もいるかもしれませんし、反対に下請業者側の方も立場を変えては同様のことをしたいと思われるかもしれません。
こうした、商習慣があちこちにあるのですが、なんだかとてもさもしい感じがします。
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もちろん買っていただくお客さんは大変ありがたい存在なのですが、全てのお客さまが神様ではありません。いや、百歩譲って多少のそういう側面があるのは否めません。しかし、お話ししながらふと自分の基準を超えてしまったなと思った時には穏便にお断りいたします。良い結果に繋がらないことが想像できるからです。
特に、我々が関わる不動産は仲介での販売が多いですから、売る方も買う方と同じ一般個人の方のケースが多いですから完全に同等です。
お客さんも買う商品や携わる人がいて、初めてそのサービスを得られるわけですから、購入者もも同じく購入できることに感謝するのが本筋だろうと思うのです。WIN-WINでなければNO DEAL です。
買いたい方と売りたい方は表面的には利益相反しますが、上手に良い間を取り持つことができればと常に考えています。そして、買う人、売る人が最後にお互いに頭を下げてありがとうございました。と、礼を尽くし気持ち良いお取引を終了させたいと常に思っています。
信頼関係が築けるいいお客様たちと出会い同目線で良い仕事をさせていただければと思っています。こうすることで私たちも仕事が楽しくなります。さらに喜んでもらおうとありがとうと言い合えるお客様との関係のために一層がんばれるのです。
昔から思っていることなので少し思いつきで書いてみました。
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